100mハードル・田中佑美は「40人中39位」の挑戦者 一度はあきらめかけたパリ五輪、もう後悔はしたくない (4ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi

【悔しさでいっぱいだった昨夏の世界選手権】

 そしてさらに2日後、正式に日本代表に追加された。

 今夏のパリ五輪は、田中にとっては雪辱の舞台でもある。

 シニアの日本代表として初めて出場した昨夏のブダペスト世界選手権では、無力感を味わわされた。

「勝負にもならなかったし、国内のレースやほかのヨーロッパの試合でもちゃんと走れてきたのに、大事なタイミングで自分のやりたいことが何ひとつできなかった。悔しさでいっぱいでした。何しに来たんやっていう感じでしたね」

 一度はあきらめかけた世界の舞台は、40人中39番目で挑む。今度こそ、最大限のパフォーマンスを見せるつもりだ。

著者プロフィール

  • 和田悟志

    和田悟志 (わだ・さとし)

    1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。

【写真】100mハードラー田中佑美「ファッション&メイクアップ」ビューティphoto&競技プレー写真

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