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箱根駅伝の駒澤大と中央大の区間オーダー&総合順位上位5校を両大学の学生記者が予想 2区は鈴木芽吹vs吉居大和となるか (2ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • 岡庭璃子●撮影 photo by Okaniwa Rico

【総合優勝へ理想のプラン】

ーー5区は、前回好走した駒大・山川拓馬選手、中大・阿部陽樹選手がいますが、ふたりとも違う選手を予想しています。

大塩
 今回はちょっと違うかなと......。金子伊吹選手はラストイヤー。副主将として1年間頑張ってきたので、集大成として山で力を発揮してほしいです。山川選手は、出雲も全日本もエース区間みたいなところを走っているので、復路のエース区間9区と予想しています。

遠藤 中大も、阿部選手は1年時から山を上っていますが、今回は平地かなと思っています。5区は1年の山﨑草太選手と予想します。もちろん安定性と実績でいえば阿部選手です。もし阿部選手を山に置くとしたら、とりあえずの往路優勝狙いになるのかな。総合優勝を狙う配置なら復路の平地区間だと思います。

 山﨑選手は12月の奥多摩駅伝で上り基調の区間で区間記録を出しました。適性はあると思います。往路は本当に山で大きく順位が変わる。城西大と創価大は5区が強いし、留学生もいるので、往路優勝の行方は読めませんね。

この記事に関連する写真を見るーー総合優勝するにはどんなパターンに持ち込むのが理想ですか?

大塩 理想は(前回の箱根4区から続いている)31区間連続先頭というパターンです。でも、もうひとつ、1区で出遅れてしまうけど、2区以降どんどん差を詰めていって5区で逆転。そこからは先頭は譲らないという展開も想像しています。いずれにせよ、先頭に立ったら、そのまま独走で優勝します。1区は赤津選手と予想していますが、全日本の時のスパートのような爆発力に期待したいです。

この記事に関連する写真を見る遠藤 中大の理想的なプランは、2区までにトップに立つことだと思っています。駒大にトップに立たれると流れを持っていかれてしまうので、2区の大和選手には(2位以下を)突き放す走りを見せてほしいです。この展開に持ち込めれば、3区、4区も気持ちよく走って、5区も安心してスタートを切れる。逆に、1区で出遅れたり、大和選手がうまく走れなかったりしたら、かなり厳しいですね。

 でも、仮に先行される展開でも、往路を1分以内だったら6区で逆転もある。駒大の伊藤蒼唯選手も強いですが、浦田優斗選手は限界を知らないとおっしゃっていたので期待しています。出雲の1区は失敗しましたが、箱根ではやってくれるはずです。

大塩 出雲では中大が来ると思っていたのに、1区で出遅れたのはびっくりしました。レース中に、具合が悪くなったり、脚を痛めたりとトラブルに見舞われることもありますし、出雲の結果には、駅伝の怖さを見ました。駅伝は本当にどこが勝つかわからない競技だなとあらためて思いました。

遠藤 そうですよね。中大はふたつの駅伝で本当に怖さを思い知りました。やっぱり前のほうで走らないと勝負になりませんし、前半で流れを持っていかれるとかなり厳しい。とにかく、駒大に勝つには、往路を優勝するつもりで臨まないと。

大塩 前評判では駒大が絶対に勝つだろうと言われていますが、本当に何が起きるかわからないので、最後まで油断できません。前回も、田澤廉選手が12月にコロナに感染し走れるかわからない状況でしたし、花尾恭輔選手は走ることができませんでした。それでも勝つことができたのは、トラブルが起きた時にうまく対応することができたからだと思っています。絶対に負けるわけがないと思っていても、いろいろ考えてしまいますね......。

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