箱根駅伝は大丈夫? 出雲駅伝で苦戦した4大学、中央、東洋、法政、順天堂の現状

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

【9位・法大は抜群の安定感。10位・順大は「悩ましい」2人の不調】

 法大はエース格の松永怜(4年)が1区を9位で発進すると、ほとんど順位が変わらないまま9位でフィニッシュ。個人順位も、4区・安澤駿空(あんざわ・しゅんすけ/3年)が区間8位タイだった以外、すべて区間9位という抜群の"安定感"だった。「5位以内」という目標は遠かったが、法大らしいレース展開だったといえる。

 もともとトラック種目の平均タイムは高くなく、スピード駅伝の出雲は得意ではない。過去10年間の成績は5回出場して、最高は昨年の7位だった。昨季は箱根も7位に入っているが、全日本は6月の関東学連推薦校選考会を突破できなかった。今季も全日本の出場はなく、流れとしては昨季と非常に似ている。

 箱根を見据えると、"山"には前回5区で区間10位だった細迫海気(4年)と、6区を2年連続で好走(前回5位、前々回2位)している武田和馬(3年)がいる。加えて、出雲は細迫と1万mでチーム2番目のタイムを持つ小泉樹(3年)を起用していない。箱根駅伝に合わせるのがうまいチームなだけに、正月決戦ではシード権争いに絡んでくるだろう。

 出雲で上位進出の期待が高かった順大は、まさかの関東勢で最下位(10位)。エース三浦龍司(4年)の欠場が響いた形だ。3000m障害で世界と戦う三浦は、8月のブダペスト世界選手権で6位入賞、9月16日のダイヤモンドリーグ・ファイナルで5位に食い込んだ。出雲欠場は連戦のダメージと、今後を見据えての決断だった。

 関東インカレ1部1万mで4位(28分30秒11)に入った浅井皓貴(こうき/3年)が、3区(区間6位)で3人抜きの好走を見せただけに、三浦が出走していれば結果は大きく変わっていただろう。

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