箱根駅伝のシード校は「2強」以外も上位を狙える。全10大学の戦力をチェック!

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

【東洋大学】
5区の区間記録保持者・宮下で逆転して往路Vを!

 前回は2020年の10位から3位に浮上。主軸の宮下隼人(4年)と松山和希(2年)を欠いた今季の出雲駅伝でも3位に食い込んだ。しかし、2人が復帰した全日本大学駅伝は10位。6区と7区で崩れて、14年連続シードを逃した。それでも5区終了時では、優勝した駒澤大の前を走っており、「山」がある正月決戦には自信を持っている。

 往路は前回1区の児玉悠輔(3年)、2区・松山、3区・前田義弘(3年)、5区・宮下という経験者を軸に、出雲5区と全日本4区で区間賞を獲得した石田洸介(1年)が加わる形が濃厚だ。児玉は出雲1区でも7位と好走しているだけに、前回区間4位と活躍した松山の復調がカギになるだろう。
 
 石田は3大会連続での区間賞、主将・宮下は自身が持つ区間記録の更新に意欲十分。復路は出雲でアンカーを務めた柏優吾(3年)、同4区で区間2位と好走した九嶋恵舜(2年)、全日本1区を担った佐藤真優(2年)、同5区で区間4位の梅崎蓮(1年)らが候補か。前々回7区(区間6位)の蝦夷森章太(えぞもり・しょうた/4年)、前回10区で3位争いを制した清野太雅(3年)もエントリーされた。個々の力を集結させて、往路Vとトップ3を目指す。

【青山学院大学】
圧倒的な戦力で2年ぶりの王座返り咲きを狙う

 前回は2区と5区で後退して総合4位。今季は出雲駅伝で2位に入ると、全日本大学駅伝は駒澤大とアンカー勝負を繰り広げた。史上最少の8秒差で優勝は逃したが、箱根駅伝に向けて戦力を充実させている。

 圧巻だったのが11月24日のMARCH対抗戦10000mだ。4人が28分30秒をきり、19人が28分台をマーク。原晋監督が「過去最高」と豪語するほどチームは仕上がっている。今季は近藤幸太郎(3年)が、5000m(13分34秒88)と10000m(28分10秒50)で青学大記録を塗り替えるなどエースに成長。全日本7区でも駒澤大・田澤廉(3年)に食らいついた。近藤は2区が有力で、5区は前々回区間2位の飯田貴之(4年)が濃厚。前回苦しんだ2区間は不安が少ない。

 さらに、前々回の2区で、日本人1年生最高タイムの1時間7分03秒(区間5位)で快走した岸本大紀(3年)が復調。全日本3区を日本人トップで走っている。6区には前回区間3位の髙橋勇輝(4年)が控えており、原監督は復路に絶対的な自信を持つ。往路をトップの背中が見える位置で折り返して、復路での逆転Vにつなげたい。

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