2019.01.01

東海大指揮官、ストップ・ザ・青学大
に自信。「チームの状態は100%」

  • 佐藤俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

東海大・駅伝戦記 第40回

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 いよいよ箱根駅伝へのカウントダウンが始まった。

 青学大の5連覇濃厚というムードのなか、区間エントリーが発表され、あとはレース当日に向けて各大学とも細かい調整に入って本番を迎えることになる。

今回の箱根で東海大はエントリー16人中、3年生が10人と大半を占める 東海大の両角速(もろずみ・はやし)監督は、昨年との”違い”を感じているという。

「昨年のチームと比べると今年はケガで不安を抱えている選手もいないですし、チーム全員、調子が上がっている。状態としては昨年よりも非常にいいと思います」

 表情にも余裕が漂う。

 今シーズン、東海大は箱根駅伝について従来の練習スタイルを大幅に変更した。全日本大学駅伝以降は学連の記録会や八王子ロングディスタンスなどへの参加を取りやめ、箱根に勝つために必要な長距離とスタミナ作りの練習に特化してきた。チームの特徴であるスピード練習すらせず、箱根仕様のチームに仕上げていった。

 その効果は非常に大きかったという。

「例年、箱根に向けていろいろやりたいことがあったんですけど、今回はレースを抜いた分、学生も余裕を持って練習をやれていました。その結果、16名全員が故障なく調子を上げ、戦える状態になって本番を迎えられることに結びついたんだと思います」

 そう語る両角監督の表情に少し笑みがこぼれる。取り繕うこともなく、感情が素直に出るということは、本当に順調なのだろう。

「チーム状態は100%です」

 昨年の今頃は、主力に故障者がおり、不安要素を抱えていたので「目標は優勝です」と言いながらも、100%とは宣言しなかった。だが、ついに100%宣言が出た。今回はチームに対する自信が相当あるのだろう。

 では、青学大に勝つためのレースプランをどう考えているのだろうか。

「まずは1区、2区で出遅れないこと。前半区間からしっかりと優勝争いに絡んでいくために、主力をつぎこんでいくような戦い方をしていく必要がありますね。とにかく5区が終わった時点で1秒でも1mでも青学さんよりも前でゴールをしてほしい。自分たちが総合優勝するためには往路優勝が絶対的な条件になります」