2018.11.30

「1年前の自分とは違うんで」
神野大地、福岡国際でMGC獲得に自信

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

神野プロジェクト Road to 2020(21)

福岡国際マラソン決戦前夜(前編)

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 12月2日に行なわれる福岡国際マラソンの2週間前、神野大地は上尾シティハーフに出場した。設楽悠太(したら・ゆうた)、川内優輝に加え、箱根駅伝を走る学連の選手たちが多数参加するなか、レース感を養い、現在の状態を計るには絶好のレースだった。

 気温12度、風もなく曇り空で走るには絶好のコンディション。午前9時に号砲が鳴り、スタートした。神野は、先頭集団についていく。1キロを2分51秒、速いペースでレースが展開していった。

上尾シティハーフで順調な仕上がりを見せた神野大地―― 最初、ペースが速かったですね。

「速いなって思っていたんですが、とくにキツイ感じもなく、すごくいい感じで走ることができていました。ただ、レース展開の変化が2回あって、ひとつは10キロ地点です。留学生2人と中央大の中山顕(けん)くんの3人がポンと前に出て行ったんです。僕も前に行こうかなって思ったんですが、『2週間後が本番だぞ、ここは我慢だ』って言い聞かせていたら(設楽)悠太さんも自重して走っているのか、その集団について行かなかったんです。それで自分も冷静になれて無理しないように自分のペースを刻んで走ることができました。

 でも、13キロかな、悠太さんがいきなり前の集団を追いかけようとペースを上げたんですよ。ラップが8秒ぐらい上がったんですけど、そこで自分も悠太さんに乗って行ってしまったんです(苦笑)。その間のペースは1キロ2分49秒で、このペースなら今回目標にしていた62分台は余裕でいけるなって思って走っていました」

―― タイムは6219秒、ドンピシャでした。

「最後までわりと冷静に無理せず走って、80%ぐらいの力でそのタイムを出せたので、状態としてはかなりいい感じです。20キロも5858秒で、これでいければ福岡国際は後半66分かかっても8分台でいける。福岡は、ハーフでのトップが大体6320秒前後なので、ここから2週間後に63分台で走ることがきつくなることはない。当日は不安なくスタートラインに立てるかなと思います」