2018.12.01

福岡で昨年の雪辱を期す神野大地。
「結果を出せば飛躍的に成長できる」

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

神野プロジェクト Road to 2020(22)
福岡国際マラソン決戦前夜(後編)

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 12月2日、福岡国際マラソンがスタートする。神野大地は2年連続出場となり、目標は2時間11分42秒を切り、MGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)出場の権利を獲得することだ。

 福岡国際マラソンは、日本人順位1~3位以内なら2時間11分以内、同4~6位以内の場合は2時間10分以内で走れば、MGC出場権を得ることができる。ただ、すでにMGC出場権を持っている選手は日本人順位に含まれない。

 今年2月の東京マラソンで2時間10分18秒を出した神野は、今回2時間11分42秒以内で走ると2レース平均タイムの規定により、MGC出場権を獲得することができる。

自身初マラソンとなった昨年の福岡国際は13位に終わった神野大地 1年前、神野はMGC出場権を獲得すべく、このレースに出場した。

 春からレイヤートレーニングを始め、夏には70キロ走をこなすなど、このレースのためにしっかりと準備してきた。しかし、直前にアキレス腱痛が発症し、レースではマメがつぶれ、腹痛が起きるなどして2時間12分50秒(13位)に終わった。

―― 昨年のレースを覚えていますか。

「きつかったですね(苦笑)。最初は初マラソンだけど、『いけんじゃね』っていう気持ちと、『自分はマラソンに向いているのかな』っていう不安があったんです。レースでは、いきなり10キロぐらいでマメができたんですよ。本番の緊張とか集団を意識して接地が変わったり、いろんな要素が重なってできたんですけど、その時はそんなに気にならなかったんです。しかも13キロになると、1キロ3分ペースに余裕が出てきました。そのくらいの距離って、みんなペースに慣れてくる頃ですが、じつは我慢するところでもあるんです。でも、僕は初マラソンで何もわかっていなかったので、『あとこのままのペースで30キロを走ればいいんでしょ』って感じでかなり楽観視していたんです」

―― 余裕があったんですね。

「最初はうしろの方を走っていたんですけど、ポーンと前に出ていって、あとはペースメーカーについていけばいいんだって調子に乗って走っていました」