ケンブリッジ飛鳥は、日本選手権で山縣、桐生を負かすことができるか (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

「リレーのあとは、後半の走りの感覚もよくなってきつつありますね。ただ、自分の中ではまだまだ上がってくるような感じもある。ここから3週間トレーニングをしていけば、予選と準決勝で10秒08と10秒10を出した去年の日本選手権と同じようないい走りができるかなと思います」とケンブリッジ自身も手ごたえを感じている。

 そして、日本選手権に向けてこう意気込む。

「今シーズンはまだ山縣や桐生に勝てていないけど、日本選手権という大事なところで勝って、今までの負けをチャラにできるようにしていきたいですね」

 昨年2冠のサニブラウン・ハキームは出場しない日本選手権だが、今季は少しスロースタートで臨んでいる山縣や桐生、ケンブリッジが徐々に記録を上げてきている。現時点では、その3人の争いも、10秒0台に入るのは確実という状況になってきた。さらに、その記録がどこまで伸びるのか、期待が徐々に高まる。

◆「長距離5冠」の第1弾を制しても、東海大が浮かぬ表情なのはなぜか?>>

◆山縣、桐生がギアアップ。日本短距離勢が早くも「メダル級」の記録

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