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素人ランナーがトラックで真剣勝負。
「大人のタイムトライアル」とは (2ページ目)

  • text & photo by Sportiva

 そんな市民ランナーの「トラックを走ってみたい」「記録に挑戦してみたい」という意欲をくすぐることで、回を重ねることに参加者は増え、徐々に大会の規模も拡大。今大会は今大会は1000人以上の参加者が集まった。

 昨年に続いて今年も出場した男性ランナーは、「去年が楽しかったので今回も参加しようと思いました。普段はトラックなんて走れないので、それがやっぱり魅力ですね」と、参加理由を語る。

 また、今年初めて出場したという女性ランナーは、「これまでもSNSで存在は知っていたんですが、一緒に走っているランニングチームの人が昨年の大会に出たのを見て、楽しそうだなと思って私も参加しました」と言う。実際に走ってみた感想は「楽しかったけどキツかった。でも、ペーサーの人が声をよくかけてくれて、走りやすかったです」と笑顔で答えてくれた。

 この「大人のタイムトライアル」の注目すべき点は、トラックを走れることだけではない。当日は設定された目標タイムごとに14組に分かれて走るのだが、参加者のコメントにもあるように、各グループに箱根駅伝の元選手や実業団チームの選手などの豪華なペースメーカーがついて走ってくれるのだ。

ボランティアとして大会を盛り上げていた杉江美沙さん(左)と丸山果恋さん(右)ボランティアとして大会を盛り上げていた杉江美沙さん(左)と丸山果恋さん(右) 学生時代から陸上競技ファンだったことが縁となって、第2回からボランティアとして参加している丸山果恋さんと杉江美沙さんが、今大会のペースメーカーについてこう話す。

「長距離のすごい選手をこんな近くて見られる機会は、めったにないと思います」(丸山さん)

「青学大を卒業したばかりの安藤悠哉さんや、元旭化成の八木勇樹さん、それに今年の世界選手権出場が決まっている競歩の小林快さんまで参加してくれていることがすごいです」(杉江さん)

 普段はなかなか会うことができない一流選手たちの走りを間近で見られることや、直接話ができるところが、この大会の魅力のひとつとなっている。

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