【月報・青学陸上部】山の神からの伝言。「4連覇へ向け、食事の改善を」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun


小関 中野さんとスポーツモチベーションのトレーナーの方々に選手のメンタル面の相談をしていました。個人的にいちばん気を使ったのは秋山です。彼は箱根の10日前のポイント練習がダメで、「もう無理だろう」って本人も思いかけていたんです。でも、声かけひとつで変わってくる選手なので、直前まで自信を持たせるようにサポートをしていこうという話をしていました。秋山は自信がついて「いける」ってなれば、確実に走ってくれる選手なので。

安藤 秋山は厳しい状態で声をかけてしまうと立ち上がることができなくなるんで、自分は見守っていました。でも、今回はさすがに無理だなぁ、使わないだろうなって思っていたんです。でも、監督は使った。正直、すごいなぁって思いましたね。

箱根という大舞台で改めて原監督の眼力の凄さを目のあたりにしたわけだが、監督が選手に与えた影響は非常に大きい。

――4年間の思い出は? その質問に神野は「原監督との出会い」と即答したほどだ。

神野大地(以下神野) 大学時代のいちばんの思い出は原監督、奥さんとのふだんの生活です。原監督とは陸上以外の話をたくさんしましたし、陸上の話も監督から相談してくれたりと、いい意味で仲が良かったです。原監督がすごいのは、選手を見る力。選手の調子や能力をビビっと感じる能力がすごい。また、選手から言葉を引き出したり、選手がのれるように話し掛けたりするのが本当にうまいです。最近は講演やテレビにばっかり出ているとか言われるけど、練習は必ず見ていますし、それだけ要望があるってことは原監督のことを世間が認めているんだと思います。原監督は僕からしたら"神"的存在です。

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