【月報・青学陸上部】立川ハーフで見えた「箱根4連覇」への不安と課題 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

 
 青学大は田村和希(3年)をはじめ、新キャプテンの吉永竜聖(3年)、箱根を快走した森田歩希(2年)、梶谷瑠哉(2年)、小野田勇次(2年)ら26名がエントリーした。 

 この日の立川は快晴、9時30分スタート時の気温は15度と高く、日差しもあったので体感温度は20度近くになった。しかも昭和記念公園内はスギの木が多い。暑さだけではなく、花粉症の選手にはかなり厳しいコンディションになっていた。
 
 レースは序盤から早いペースになった。1km2分50秒ほどのペースで、工藤ら30名ほどの第1集団は5kmを14分25秒で駆けた。10kmは29分08秒だったが、ここで先頭集団が7、8名に絞られた。

 青学勢でそこについていったのが、橋詰大彗(たいせい/2年)だった。

「レースはスタートから全体のペースが思った以上に早くてキツかったです。(そこで)無理せず、後ろの集団について、いいペースでいくことができました」

 コースは12km途中までは昭和記念公園外の平地を走るが、そこからは公園内に入り、アップ&ダウンが続く。ここで全体のペースが落ちたが、15kmをトップで通過した鈴木は43分45秒。橋詰は44分07秒と粘ったが、最後まで追いつくことはできなかった。そのまま鈴木が1時間1分36秒で優勝、大会新記録だった。橋詰は1時間2分46秒、自己ベスト更新で5位に入った。

「学内トップは自信になりますけど、まだまだです。10km越えてから、どれだけ粘れるかが課題です」

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