びわ湖は惨敗。瀬古リーダーもほめる
川内優輝の代表入りが確実に

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

 3月5日に行なわれたびわ湖毎日マラソンを最後に、今夏に開催されるロンドン世界陸上選手権の代表選考レース(男子)がすべて終了した。びわ湖では、注目を集めた一色恭志(青学大)が30km過ぎで途中棄権。初マラソンの村澤明伸(日清食品グループ)が最後まで外国人ランナーのトップ集団に食らいつくも、終盤に失速した。

昨年12月の福岡国際を、日本人トップでゴールした川内昨年12月の福岡国際を、日本人トップでゴールした川内 期待されたニューカマーは現れることなく、30歳オーバーの選手たちが粘り強さを発揮して、日本人上位を占める結果になった。日本人トップは佐々木悟(旭化成)の2時間10分10秒(4位)。コンディションに恵まれたレースだったにも関わらずタイムは伸び悩み、日本陸連の瀬古利彦・長距離マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、「大喝ですね」と嘆いていた。

 世界選手権のマラソン代表枠は最大「3つ」。男子は、今回のびわ湖に加え、福岡国際マラソン、東京マラソンで日本人1位となり、派遣設定記録の2時間7分以内をマークすれば自動的に内定。これで枠が埋まらない場合は、3大会の日本人3位までと、別府大分毎日マラソンの日本人1位を対象に、日本陸連がタイムとレース運びなどを総合的に勘案し、本大会で活躍が期待される選手を選ぶことになる。

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