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【月報・青学陸上部】不振の「秋山隊長」が
快走。往路優勝を呼び込んだ

  • 佐藤 俊●文・写真 text by Sato Shun  photo by Kyodo News

極私的! 月報・青学陸上部 第24回

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往路優勝を果たし、ガッツポーズしてゴールする青学大の貞永隆佑往路優勝を果たし、ガッツポーズしてゴールする青学大の貞永隆佑 

 青山学院大学、余裕の往路優勝、3連覇に向けて好発進である。

 流れは1区の梶谷瑠哉が作った。東洋大の服部弾馬が引っ張るだろうといわれていたレースは、予想外のスローなテンポで始まった。東海大の鬼塚翔太、早稲田大の武田凜太郎らが加わる大きな集団になったが、梶谷瑠哉は非常に冷静だった。

「スローペースでもハイペースでも、どちらの展開も予想して挑んだので、ペースの変化にもうまく対応できました」

 5kmで東洋大の服部がスローペースを嫌って前に出たが、その時にも落ち着いて対応した。その後もお互いをけん制し合い、1kmを3分4秒前後のラップが続いたが、梶谷は走りながら自分の得意なレースパターンだとほくそ笑んでいたという。

「スローな展開は自分にとって優位な展開でしたし、このまま最後までいって得意のラストスパートで勝負できればと考えていました。最後、そこだけついていけなかったですが、全体的には理想のレースができたと思います」

 梶谷はラストスパートこそ服部や鬼塚、武田につけなかったが、首位の東洋大から4秒差で2区のエース、一色恭志に襷(たすき)をつなげた。

「1区は先頭集団から離れないで3~5番手内にくればいい」

 原晋監督が大会前に期待していた通りの役割を、梶谷は見事に果たしたのである。2区の一色は走り慣れた区間だが、ややハイペースで入り、後半ペースを落としてしまった。67分56秒とまずまずのタイムだったが、神奈川大の鈴木健吾が驚異的なペースで走り、67分17秒で区間賞を獲得、そのまま首位に立った。

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