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【月報・青学陸上部】原晋監督
「3連覇して、どんどん発言していく」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun photo by AFLO



――一気に優勝を狙う存在になる可能性もあると。

「今回、東海大が勝ってしまうと勢いプラス力での優勝になるので、このまま4連覇してしまう。だからこそ、今回はぎゃふんと言わせて、箱根はそう簡単じゃないぞっていうのを見せておかないと」

 さて、箱根本番まで1週間を切った。ここからチームをどう本番まで導いていくのだろうか。

――本番前、何か特別なことはしますか。

「いや、特にしないね。昔は元旦の朝練習を終えて近所の神社に行っていたけど、今はしていない。淡々と普通に過ごします。他大学では、箱根に漏れた選手を集めて厳しい強化練習をするっていうのを聞いたけど、うちはしない。それをすると、その子たちのテンションが下がるし、疲れてインフルエンザとかの病気になって結果的にチームにマイナスになってしまう。だいたい16人から漏れた選手が体調を崩すんでね。

 だから、うちは漏れた選手も含めて気持ちのいい、ウキウキするような練習をする。そうなるとチーム全体が明るくなるんですよ。また、大学によっては16名以外の選手を冬休みに入ると帰省させるところもあるらしいけど、それは学生スポーツとしてどうなのかなって思います。帰省させるとリスクが減るけど、本番までの経緯が見られないし、しかもゴールした時に、みんなでわぁーって盛り上がらない。だから、うちは最後までみんなと一緒に戦うんです」

 原監督はそうした経験をさせるだけではなく、レギュラーとサブメンバーが一緒に戦うことで一体感を生み出そうとしている。それはチームスポーツにとって非常に重要なものだ。一体感がチーム力をアップさせ、火事場のバカ力を発揮させるからだ。

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