【月報・青学陸上部】夏合宿に同行。どんな練習を消化しているのか?

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

極私的! 月報・青学陸上部 第6回

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「おはようございます」

 午前5時過ぎ、まだ薄暗い山の中、学生たちの声が日和田ハイランド陸上競技場のトラックに響く。400mほど離れた宿舎から選手が三々五々集まり、朝練から1日が始まる。まずは20分程度、「青トレ」と言われる体幹トレーニング。走るための準備とケガ予防でふだんから行なわれているものだ。

選抜合宿に参加した青学陸上部の面々選抜合宿に参加した青学陸上部の面々

 この日のメニューは各自ジョグ。午後練習に30kmのクロカンがあるので、朝は自分のペースで練習する。

「雨なので足元、各自気をつけて。それじゃ楽しく走ろう」

 原晋監督がそう言い終えると円を描いた集団がパッと離散した。各自腕時計でタイムをスタートさせ、トラックや競技場外周のクロカンコースなどを走り始めた。

「秋山隊長、いい走りしているなぁ」

 原監督はちょっとうれしそうだ。春先から調子が出ず、悩んでいた主力のひとりが復調しつつあるのだ。その後も選手の表情を観察しつづけ、秋山ら選手たちは小雨が降る冷たい空気の中、黙々と走り続けていた。

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