日本トライアスロン初の金メダルへ。上田藍の「超ポジティブ思考」 (4ページ目)
ここからの約3ヵ月、日本人選手たちはレースを転戦しながら長野やオーストリアで合宿を重ね、リオに向けての最終調整に入る。練習で重視するのは「坂」だという。
「体格の大きい外国の選手は、バイクやランで坂を登るのを苦手とする選手が多い。リオは坂のあるコースなので、体格で劣る日本人選手、特に155cmの私にとっては大きなアドバンテージになります。先頭集団に追いつくだけではなくて、そこから逃げる展開に持っていきたいですね」
コースにも恵まれ、順調な仕上がりを見せる上田だが、油断や慢心は微塵もない。最後に表情を引き締め、力を込めて言った。
「まだまだやれることはたくさんある。金メダルを取るという目標に恥じないようにしっかり練習して、笑顔でスタートラインに立ちたいと思っています」
ロンドンから4年間、「感謝ノート」に毎日書き続けてきた「リオで金メダルが取れました。ありがとうございました」という言葉を現実のものにするため、上田のラストスパートが始まる。
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