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リオ五輪男子マラソン代表は誰に?「東京五輪強化枠」の導入を提案する (4ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • 岸本勉/PICSPORT●写真photo by Kishimoto Tsutomu

 たとえば、22歳の服部勇馬(東洋大)と25歳の丸山文裕(旭化成)のふたりはどうだろう。服部は東京で30㎞からの5㎞で14分54秒という高速ラップを刻み、丸山はびわ湖で30㎞過ぎに日本人トップを独走、2時間9分39秒をマークした。

 ともに各選考会で日本人3位以内には入らなかったものの、「東京五輪強化枠」にふさわしい存在感を見せた。服部と丸山はともに今回が初マラソン。ラストスパートでギアの入れ方を間違えたが、世界で戦うんだという「気持ち」は今回の選考会で十分に示している。

 残念ながら、リオ五輪の日本代表選手(候補)では、本番でのメダルは絶望的な状況だと言っていい。それならば、若い力に期待したい。東京五輪というニッポンが世界に誇る超ビッグイベントまで、あと4年半。男子マラソンがメダルをつかむためには、日本陸連の「英断」が必要である。

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