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【続・東京マラソンへの道】中島彩「東京マラソンのコースを試走!」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text& photo by Nakajima Aya

紫外線対策でサングラスをかけて試走。銀座四丁目の交差点で記念撮影!紫外線対策でサングラスをかけて試走。銀座四丁目の交差点で記念撮影! また、試走する際は、時間に余裕を持って走ることが大事だと思います。東京マラソンのコースは街の中心街を走るので、かなりの数の信号がありますよね。その度に信号待ちをしないといけないので、予想以上に時間がかかってしまうからです。さらに、道を曲がろうと思っても横断歩道がなく、歩道橋を渡らないといけないケースもあります。せっかくの試走なので、焦らずにコースを確認するためにも、十分時間を確保して走ってくださいね。

 ちなみに私は、「応援の多い場所はどこだろう?」と考えながら試走してみました。というのも、東京マラソンの魅力のひとつは、やはり「応援してくれる人の多さ」です。地下鉄で移動しながらランナーを追いかけて応援してくれる方もいます。私たち市民ランナーにとって、沿道からの応援は、「苦しいときに一歩、踏み出す力の源(みなもと)」です。どのあたりの応援スポットでパワーチャージできるかな、とチェックしながら試走するのも楽しいと思いますよ。

☆フルマラソン前の「30キロ走」は効果大!

 私が初めてフルマラソンを走ったとき、30キロ地点を過ぎたあたりで足が棒のようになって動かなくなる経験をしました。大会に出るまで半年間、みっちり練習したにもかかわらず、です。「マラソンは30キロを過ぎてから」という格言は、マラソン大会の実況でよく耳にしていましたが、それはプロのランナーも市民ランナーも一緒なんですね。

 その後、いくつかマラソン大会を経験して、30キロまでは比較的、楽な気持ちで走れるようになりました。しかし、そこからがとっても苦しいのです。身体が段々と悲鳴をあげ始め、周囲で一緒に走っているランナーの表情も一様に険しくなっていきます。東京マラソンのコースだと、浅草を折り返して2キロほど走ったところが30キロ地点。昨年、私はその30キロあたりで脱水症になりました。本当に辛かったのを、今でもしっかりと覚えています。

 この経験を踏まえ、私は「30キロ以降もしっかり走れる身体」を作ろうと思いました。まずは毎日、少しの時間でも走って、月間の走行距離を増やしました。そしてもうひとつは、長い距離を一気に走ってみる練習です。設定距離は30キロ。そこまで余裕を残して走ることができたら、最後の12.195キロを頑張って乗り切れると思ったからです。

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