【続・東京マラソンへの道】中島彩「グルメマラソンって知ってますか?」

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

レース後にお茶碗を持って笑っている私......。不思議な絵ですよね?レース後にお茶碗を持って笑っている私......。不思議な絵ですよね?市民ランナー・中島彩の「続・東京マラソンへの道」

 みなさん、こんにちは! 『走るフリーアナウンサー』の中島彩です。6月9日、私は「第4回南魚沼グルメマラソン」という、ちょっと変わった大会に参加してきました。新潟県で開催された今大会の「肝」は、やはり「グルメ」というフレーズです! 完走すれば、なんと南魚沼産のコシヒカリが食べ放題! というわけで今回のテーマは、『RUN×南魚沼グルメマラソン』。南魚沼の一風変わったレースを振り返りたいと思います!

(1)あたり一面、田んぼだらけ!

 今回、グルメマラソンが開かれたのは、東京から約250キロ離れた新潟県南魚沼市。会場の最寄り駅である上越新幹線・浦佐(うらさ)駅を降りると、スタート地点は目の前に田んぼが一面に広がる壮大な場所でした。ご存じの通り、南魚沼は米の名産地! 私は「8分の1マラソンレース」という、フルマラソンの8分の1である約5.2キロを走るコースにエントリーしました。ゴール後の「コシヒカリ食べ放題」を目的に来た私は、一番短いコースを選びましたよ!

 スタート前、私は景色を写真に収めようとして、周囲をふらふらと探索。すると、気づいたらすでにスタートしていました(笑)。スタートゲートを探そうとしたのですが、コースの細い田んぼ道に大きなゲートが建っているわけではなく、スタッフの方がスタートの目印になってくれていたのです。それに気付けなかった私は、「このあたりがスタートかな?」と勝手に想定してレースを開始。思わぬハプニングからの大会スタートとなりました(笑)。

 そしてコースを走っていくと、周囲は一面、まさに「田んぼ」だらけ。約9000坪の田園風景に、思わず目を奪われました。もちろん、建築物は一切見当たりません。こんなコース、初めてです! 壮大な風景を眺めながら、私は、「この田んぼで、どれくらいお米が収穫できるんだろう?」と、お米のことばかり考えて走っていました(笑)。レース後に聞いたのですが、実は、これが大会側の狙いだったようです。田んぼ道をコースにすることで、「南魚沼のお米がすくすく育つ様子を直接見てもらいたい」という地元の方の思いがあるとのこと。毎日食べるお米がこのような大地で大切に育てられているんだと思うと、感慨深いものがありました。

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