深く考える必要なし。車いすテニスの
田中愛美は自然体で勝利を飾る (4ページ目)
車いすをターンさせる時にスピードが落ちにくくなることを目指しながら、田中専用に開発設計され、操作性が格段によくなった。そのため疲れにくくなり、田中のパフォーマンスの向上につながっている。
「ゼロスタート(完全に止まった状態)になるとつらい。前までは結構ターンの時に、減速してゼロに戻ってしまっていました。それをマグネシウム車で、なおかつ形を変えたことによって、外のタイヤがしっかり回ってくれるようになったので、かなり楽になりましたね」
8ドローで開催されるテニスの4大メジャー・グランドスラム初出場への期待も膨らむが、田中自身は「まぁ、普通にやれば」と明るく笑い、目標到達への自信をうかがわせた。2020年東京パラリンピックのプレシーズンとなる2019年に、田中愛美が飛躍し、日本女子車いすテニスの新時代を築いてくれるのか楽しみだ。
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