2018.12.27

深く考える必要なし。車いすテニスの
田中愛美は自然体で勝利を飾る

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

自分らしいテニスで今季最終戦に挑んだ田中愛美 車いすテニスプレーヤー・田中愛美(まなみ)の2018年シーズンが終了した。

 田中(国内ランキング3位、11月9日づけ/ブリヂストンスポーツアリーナ)は、今季最後の大会として、全日本選抜車いすテニスマスターズ(12月7~9日)に臨んだ。車いすテニスマスターズは、年間成績上位7名と推薦選手1名の計8名だけが出場を許され、日本のトッププレーヤーが集結する大会だ。

 田中は、ラウンドロビン(総当たり戦)を3戦全勝のグループ1位通過で決勝トーナメントに進出。

「自分の中で、大きく調子が崩れることはなかったです。今大会は、あまり守りに入り過ぎないで、自分のプレーをしっかりするという部分を、やり切ろうと思って入った大会だったので、その点に関しては、まぁまぁできていました」

 準決勝では、高校生プレーヤーの船水梓緒里(ふなみず しおり/5位/三菱商事)を6-2、6-1で破り、22歳の田中が18歳の若き挑戦者を退け、2年連続で決勝に進出した。

「いつも同世代の選手と戦うときは緊張してしまいます。(今大会、総当たりで戦った)高室(冴綺)選手(4位/スタートライン)には、前回負けていたので、かなり緊張しました。準決勝は、守っているだけではポイントが取れない。攻め切って勝たないと、今回の大会の意味がなかったので、そこは『自分のやりたいことをやるだけ』と考えていました」

 決勝では、大谷桃子(2位/スポーツクロマティ)に4-6、3-6で敗れ、惜しくも準優勝に終わり、初タイトルには手が届かなかった。だが、2018年シーズンでは、海外大会も含めてフルでツアーを転戦し、優勝3回、準優勝3回、車いすテニス世界ランキングを10位にまで上昇させて、世界のトップ10入りを果たした。

「今年は、丸1年通して、手ごたえを感じられた1年間だったんじゃないかと思います」