強豪を撃破! 車いすバスケ日本代表に待望の若手世代が台頭してきた (4ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 植原義晴●写真 photo by Uehara Yoshiharu

 実は、決勝のオーストラリア戦では自分を戒めていた。「身体のキレがよすぎて」思った以上にボールが飛び、シュートの確率が落ちていたのだ。

「チームが勝ったことはうれしいけれど......やっぱり、すごく悔しいです。二度とあんなふにゃふにゃなプレーはしないし、同じミスは絶対に繰り返さない。また修正して、一からスタートして、世界選手権に向けて準備していきます」と覚悟をのぞかせた。

 古澤の背番号は「7」。この番号には愛着があるという。初めてスポーツ(少年野球)をしたときにつけて以降、クラブチームでも、U23日本代表でも背負ったナンバーだ。

「7番と言えば僕、と言われるようになりたいんですよね」と笑って話すが、その認知度は世界選手権で確実にアップするに違いない。

 そして、その世界選手権を足掛かりに、2020年に向けてさらなる飛躍を遂げることだろう。

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