2018.04.27

車いすバスケ香西宏昭、
ブンデス決勝で得た経験を日本代表に伝えたい

  • 斎藤寿子●取材・文・写真 text&photo by Saito Hisako

 ドイツ車いすバスケットボールのトップリーグ・ブンデスリーガ(1部)。今シーズン、その決勝ラウンドの舞台に臨んだのが、現在日本人唯一のプロプレーヤー香西(こうざい)宏昭だ。

ドイツのブンデスリーガで奮闘する香西宏昭 彼が所属するRSVランディル(以下、ランディル)は、10チームがホーム&アウェーで対戦するリーグ戦で2位となり、上位4チームが進出するプレーオフを勝ち抜いて、”頂上決戦”へと駒を進めた。

 相手は、リーグ1位の強豪RSB テューリンギア・ブルズ(以下、ブルズ)。昨シーズンと同じカードとなった。ランディルに移籍1年目の香西にとって、ブンデスリーガ5シーズン目で初めて臨むリーグファイナル。各国代表がしのぎを削り合う世界トップレベルの頂(いただき)が、目の前に迫っていた――。

 両チームの対戦成績は、リーグ戦では1勝1敗。さらに、リーグの決勝ラウンド1週間前に行なわれた「ドイツカップ」(サッカーの天皇杯と同じようなオープントーナメント形式で行なわれる大会)の準決勝では、延長戦の末にランディルが1点差で勝利を挙げる大接戦を演じていた。それだけに、リーグの決勝ラウンドもまた、激戦が予想された。

 ところが、4月14日にランディルのホームで行なわれた第1戦は、ブルズに46-81と大敗。ブルズは、前週のドイツカップでの敗戦を糧に、この1週間でしっかりと対策を立ててきていたのだろう。特にブルズのディフェンスが機能したことで、ランディルの攻撃はアウトサイド一辺倒となった。そして、そのミドルシュートも相手の厳しいマークのなかでタフショットが多く、なかなかスコアを伸ばすことができなかった。