2016.04.26

リオ代表争いに火花散る、日本パラ陸上選手権の注目選手たち

  • 星野恭子●文 text by Hoshino Kyoko
  • photo by Shingo Ito/AFLO SPORT

昨春より陸上に転向し、好成績を残している辻紗絵 開幕まで約4カ月となったリオパラリンピックの代表切符は誰が手にするのか。その行方を占う大会のひとつが今週末(4月30日~5月1日)、鳥取市で開催される、「第27回日本パラ陸上競技選手権大会」だ。男子148人、女子57人の全205選手がエントリーしており、トラック・跳躍10種目、投てき4種目でそれぞれ頂点を目指す。

 今大会はIPC(国際パラリンピック委員会)公認大会で、リオ大会の代表候補推薦選手を決める選考大会のひとつでもある。パラ陸上のリオ代表は、6月5日以降に開かれる選考委員会によって選ばれた代表候補選手が日本パラリンピック委員会(JPC)に推薦され、JPCが最終選考の上、後日正式に決定、発表されることになっている。候補選手として推薦されるためには、期限内(6月5日)にIPCが定めた参加標準記録Aの突破や、日本パラ陸上競技連盟が設けた選考基準を満たさねばならず、リオ出場を目指す選手にとって今大会は選考レースを有利にする残り少ないチャンスでもあるのだ。

 注目選手のひとりは、T44クラス(片膝下切断など)の高桑早生(エイベックス・ホールディングス)だ。短距離種目を専門とし、100mは日本記録(13秒69)を持つ。パラリンピック初出場となった2012年ロンドン大会では100m、200mでともに7位入賞。14年アジアパラ競技大会では追い風参考記録ながら、13秒38と自己記録を大きく更新して銅メダルを獲得。狙っていた金を逃した悔しさの一方で、ロンドン大会優勝タイム(13秒26)にも近づき、世界でメダルを狙える手応えも得た。