「やっぱり自分はひとりじゃなかった」と涙 KEIRINグランプリ覇者・郡司浩平が切望した優勝の景色とは (3ページ目)
【心境の変化で初戴冠】
郡司が初めてKEIRINグランプリに出場したのは2019年の年末。そこから4年間、S級S班(トップ9)の地位を守り続けるも、「ここから落ちてはいけないという気持ちのほうが大きく、消極的に過ごしていた」という。
そんな気持ちがレースに影響したのか、2023年は成績が振るわず、2024年はS級1班として戦うことになってしまった。しかし本人はこの陥落にも「逆にスッキリした。また新たな気持ちで上を目指せるというスイッチが入った」と前向きに捉えていた。
この心境の変化はすぐに結果として表れ、2024年2月のGⅠ開催「全日本選抜競輪」を制して、年末のKEIRINグランプリへの出場権を獲得。2025年の1年間を再びS級S班として戦うことになった。
会見で今年1年を振り返った郡司 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る
「一度、落ちたことで今(2025年)は堂々と受けて立てる心境になりましたし、以前とは違う気持ちです。もう守っている感覚はありませんし、新たな気持ちで上を目指せています」
再スタートを切ったこの1年間は、GⅠ制覇こそなかったものの、地道に努力を重ねて結果を積み上げ、こうして初の栄冠に輝いた。その原動力となったのが、冒頭のコメントだ。
表彰式後、同地区の練習仲間が集まり、胴上げが始まった。その顔は皆、笑顔に包まれていた。応援してくれていた人たちが見た"グランプリ獲得の景色"は、郡司とその仲間たちの笑顔だっただろう。
郡司はレース後ずっと笑顔で応対していたが、胴上げが終わり地面に降り立つと、その目から涙が零れ落ちた。
「(自分は)やっぱりひとりじゃなかったんだなと感じました」
郡司が切望していた"グランプリ獲得の景色"とはいったいどんなものだったのだろうか。それはきっと涙に滲んでいたに違いない。
最後は仲間たちの祝福に涙を見せた photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る
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