「やっぱり自分はひとりじゃなかった」と涙 KEIRINグランプリ覇者・郡司浩平が切望した優勝の景色とは (2ページ目)
郡司(白・1番車)は中団に入り様子をうかがう photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る 最初に動き出したのが、関東コンビ。残り2周半となったところで眞杉と吉田がするすると上がり、先頭の寺崎とつばぜり合い。この攻防が勝敗を分けるキーポイントとなった。
眞杉が「並走が長かった。そのまま仕掛けても(前に)出きれなかったと思う」と語れば、吉田も「近畿とぶつかる感じになってしまった」と寺崎の動きに翻弄され抜ききれなかったことを悔やんだ。眞杉をけん制した寺崎もこのシーンで思いのほか手こずり体力を消耗したようで、「(最終周回で)苦しまぎれになってしまった。バックストレッチまで押し切らないと話にならなかった」と唇を噛んだ。
この近畿勢4人vs関東コンビのぶつかり合いの後ろで、虎視眈々と機会をうかがっていたのが、単騎の3人だった。残り1周となったホームストレッチで嘉永が猛然とスパート。「郡司さんも(前に)行く感じじゃなかったので、一発を狙った」とここで勝負を決めにかかるかのようなスピードで駆け上がった。しかし先頭を走る寺崎の抵抗に合い一瞬失速。その隙を突いたのが、郡司だった。
嘉永のダッシュに「冷静に対処できた」という郡司は、その後ろを追走。第2コーナーでの寺崎と嘉永のやりとりを尻目に、バックストレッチで嘉永を捉えると、第3コーナーでついに先頭に立つ。余裕を残していた郡司は「加速しながら、誰が後ろから来ても対処できるようにしていた」という。
最後の直線で阿部と吉田が追いこんできたが、郡司が最初にゴール線を通過。勝利をその手に収めた郡司は一度大きく吠えると、腕を高らかにあげて、地元・神奈川のファンの大歓声に応えた。
ゴール線付近。右から1着の郡司、2着の阿部、3着の吉田 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る
観客の歓声に応える郡司 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る「以前に2回(2020年、2022年)、平塚で開催されたグランプリを走りましたが、悔しい思いをしていました。最後に自分が思ったとおりの集大成が見せられ、こうして皆さんの前で優勝できて本当にうれしいです」と郡司は笑顔を見せた。
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