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レディースチャンピオンでGⅠ初優勝を期す守屋美穂 ペナルティ期間に勉強し、好調の要因になっているものとは (3ページ目)

  • 杉田純●取材・文 text by Sugita Jun

好成績を残してきた守屋 photo by Ishikawa Takao好成績を残してきた守屋 photo by Ishikawa Takaoこの記事に関連する写真を見る

【高い意識で好結果残す】

 そして昨年、さらなる悲劇が守屋を襲う。前述のように、SG「ボートレースオールスター」の準優勝戦でフライングを切ってしまったのだ。

「GⅠもSGも出られなくなったのがすごく残念で、なんてもったいないことをしたんだろうって思いました」

 当時、既に出場が決まっていたSG「グランドチャンピオン」も取り消しになり、出場圏内だった大会も当然出られなくなる。

「ダービーも行けたし、そうなると年末のグランプリシリーズも行けただろうし、しっかり走っていればクラシックも行けたかもしれないし......。レディースチャンピオンもクイーンズクライマックスも、レディースオールスターも走れなかったので、いろいろもったいないことをしちゃいましたね」

 この1年、守屋は一般戦と女子戦、俗に言う「平場」のレースを走る日々を過ごした。この期間、守屋は何を思い、どのようにレースに臨んできたのだろうか。

「優勝回数を重ねて賞金を上積みすることだったり、(2026年の)ボートレースクラシックの権利を獲ることだったりを目標にしていたので、そんなにモチベーションが下がることなく過ごせていました」

 昨年9月から今年7月までのフライング休みの期間も守屋は強かった。計26節を走り、15回優勝戦に進出。優勝から遠ざかる時期もあったが、今年3月にボートレース尼崎で約10カ月ぶりに優勝を飾ると、勢いに乗って7月末時点で計4回の優勝と荒稼ぎしている。

「尼崎での優勝はすっごくうれしかったです。デビュー戦もデビュー前の練習も尼崎だったので、早く優勝したいなという気持ちがありました。成長した自分を見てもらえて、お客さんもたくさんいたので」

 守屋は声を弾ませて当時の喜びを語った。

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