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佐藤水菜がオールガールズクラシックで、誰も仕掛けたくない絶妙なスピードで狙いどおりに優勝 (3ページ目)

  • ハル飯田●取材・文 text by Haru Iida

佐藤(4番車・青)が先頭のまま最終コーナーに差しかかる photo by Takahashi Manabu佐藤(4番車・青)が先頭のまま最終コーナーに差しかかる photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る

1車身差で佐藤(4番車・青)がゴール線を最初に通過 photo by Takahashi Manabu1車身差で佐藤(4番車・青)がゴール線を最初に通過 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る

【チャレンジを止めない決意】

 レース後の会見では「100点満点」とレース運びを回顧した佐藤。「自分は500mならめちゃくちゃ強い自信があって、600mから行けると判断した」「ある程度長い距離で戦ったほうが勝率が高い」と狙いをつけた先行策とロングスパートだったことを明かした。

 準決勝の2着についても「やるせないよりも、こういうこと(負け方)もあるんだと思った」と振り返った女王。ガールズケイリンでは無双状態にあるからこそ、モチベーションとなる「自身の成長」を感じづらかったというトップ選手ならではの苦悩を吐露することもあった。そのうえで、前日の敗戦によって「自分が成長できる実感があって、ケイリンが楽しいと思えた。今後の人生に大きな糧になった」と笑顔を見せた。

 これで早くも年末に平塚競輪場で開催される「ガールズグランプリ2025」への出場権を獲得。目標として、全GⅠとグランプリを制する「グランプリスラム」を公言しており、まだまだタイトルへの、そして成長への欲を欠かさない。

「今年は新しいことにチャレンジして行こうと思っているので、体力面も強化して自転車競技との二刀流だけではなく、三刀流、四刀流で活躍して、GⅠも全部獲りたい」

 強気な発言も、ガールズケイリン初のグランプリスラムも、彼女なら実現可能かも知れない。そう思わせるだけのすごみと強さが、今の佐藤には備わっている。レース後、佐藤は仲間からの祝福を受ける  photo by Takahashi Manabuレース後、佐藤は仲間からの祝福を受ける  photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る

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