藤澤五月のショットが冴える! 満身創痍のロコ・ソラーレの本領はここから発揮される (2ページ目)
それでも、チームに安心も慢心もない。試合後、イタリアへの道がつながったことを質問されたセカンドの鈴木夕湖は、「うれしいですけれど、喜びは一瞬だけ」と答え、「(世界選手権や五輪について)考えすぎちゃうと、先にフォーカスしすぎちゃうので、今は目の前のことにフォーカスしていきたい」と、準決勝以降の戦いを見据える。
最終的にロコ・ソラーレは、2次予選リーグを3位で決勝トーナメント進出を決めた。1位通過のフォルティウスが待つ決勝へ進むためには、準決勝において初戦で黒星を喫した北海道銀行に勝たなくてはならない。
吉田夕はここまでの戦いを「ロコ・ソラーレらしい、ゾンビみたいに這いつくばって(の戦い)」と苦笑いで振り返る。小野寺亮二コーチは「ゾンビーゾンビー」と独特の節をつけた謎の歌を口ずさみながら、取材エリアを通り抜けていった。
藤澤五月の声は枯れはじめた。しかし、背水の陣。満身創痍になってからのこのチームは強い。2年ぶりの優勝と世界選手権出場へ、残り2勝だ。
2年ぶりの優勝を狙うロコ・ソラーレ photo by Fujimaki Gohこの記事に関連する写真を見る
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