検索

【カーリング日本選手権】連覇を狙うSC軽井沢クラブと復権を期すフォルティウスが中心のBブロックも激戦必至 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro

 それに伴い、主戦である小野寺佳歩が11月のパンコンチネンタル選手権に日本代表(SC軽井沢クラブ)のフィフスとして招聘された際には、小林未奈が高いパフォーマンスでその穴を埋めてみせた。チームの底上げに成功しつつ、世界を見据えての戦いも消化できている。

 チームの浮沈のカギを握る吉村は、「負けたら終わり、(どの試合も)落とせない、というところでの勝利にこだわっていきたい」と、今季の抱負を語っている。そして、大会前には「勝ちきる、ということが最優先」と言いきった。

 1月中旬のグランドスラムを欠場したのも、コンディションを優先し、日本選手権で勝ちきることにフォーカスした決断だろう。横浜に万全の状態で乗り込んでいる。

 Bブロックで2次予選リーグに進む3つ目の椅子を争うのは、東北ブロック代表のフィロシーク青森、関東ブロック代表の東京都協会、中部ブロック代表のチーム御代田。なかでもフィロシーク青森は、2023年大会でロコ・ソラーレや北海道銀行にラウンドロビン(総当たり予選)で土をつけるといった爆発力を見せて、4位に入賞した実績がある。ハマれば怖いチームだ。

 特にSC軽井沢クラブは、開幕初日の2月2日はスタンバイ(試合なし)で翌3日に、すでに1試合を消化したフィロシーク青森との初戦を迎えることになる。アイスリーディング(アイスを読むこと)を進めながら勝ち星を得る、というタスクが課されることになった。

 SC軽井沢クラブとフォルティウスの対戦は、2月5日の1次予選リーグ最終戦だ。2次予選リーグでは同ブロックから進出したチーム同士の対戦は行なわれず、1次リーグの成績が持ち越されるため、プレーオフまで見据えると非常に重要な一戦となる。

 SC軽井沢クラブの連覇達成なるか。フォルティウスが復権を果たすか。それまでの道程も含めて見逃せない。

フォトギャラリーを見る

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る