本田望結が明かす、主演映画『カーリングの神様』の舞台裏「御代田のみなさんが応援する姿はすごくリアル」 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro

――最後に、『カーリングの神様』というタイトルにもあるように、スポーツの世界ではそういった目に見えない何かが存在すると感じていますか。

「フィギュアもそうですけど、スポーツの神様は、私は本当にいると思っています。どのスポーツにも順位があるわけですが、どれだけ練習をしてきたかなんて誰も見てくれていませんから、結局は本番がすべて。『練習でできたのに、なんで本番ではできないんだ』っていう怖さや難しさが誰にでもあって......。そこがスポーツの面白さでもあったりするんですけど、でも逆に、練習で取り組んできてもなかなか完成までたどりつけなかったことが、本番でポロッと完璧にできたりすることもあるんです。そういうときに『あれ? 誰かが見てくれていたのかな』って、ふと思います。それが、神様なのかわかりませんが」

――本田さんご自身もそういう経験があったのでしょうか。

「まるで魔法のように次々と技が決まったり、その時間がしばらく続くことはあるんですが、それはそこまでの過程で通ってきた道もあるので、(神様の恩恵を受ける)資格のようなものは必要だと思います。そういったことも含めて、この映画は天才が現われて駆け上がっていくとか、チームが快進撃を続けて世界一になるといったスポーツ映画ではなくて、誰の身にも起こる小さな奇跡の話です。最終的には神様はどう動くのか――という面白さがあると思います」

(おわり)

本田望結(ほんだ・みゆ)
2004年6月1日生まれ。京都府出身。3歳から芸能活動を始め、ドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ)への出演が話題になり、その後、数多くの映画、ドラマに出演。近年の出演作はドラマ『らんまん』(NHK)、映画『きさらぎ駅』、『それいけ!ゲートボールさくら組』など。フィギュアスケーターとしても活躍中。

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