「やせているのがかわいいと思っていた」女性がなぜバキバキボディに? プロフィットネス選手・山田朝美の筋肉哲学 (4ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

【コロナ禍の苦境から人気ジムへ】

ーートレーニングを始めてから6年で開業とはすごいですね。経営は順調でしょうか?

 コロナ禍の間は「ジムに行ったらコロナがうつる」と悪者扱いされる風潮もあって、かなり苦しかったですが、それを機に始めたパーソナルトレーニングコースが好調で、月に100レッスンほど教えています。

 ジムに通ってくださっている方は、ダイエット目的や健康増進目的の方が大半ですね。年齢層もバラバラ。若い方だと高校生もいますし上は70代の方もいらっしゃいます。

 パーソナルトレーニングを受けに県外や韓国などの国外からわざわざ来てくださる方もいらっしゃいます。

肩や背中の筋肉の重厚感が持ち味だ 写真/本人提供肩や背中の筋肉の重厚感が持ち味だ 写真/本人提供この記事に関連する写真を見るーー現在はどのようなライフスタイルでしょうか?

 ジムの休館日は月1回。レッスンや指導は自分がすべて見させていただいているので、基本的にほとんど休日はありません。夜10時に閉店してから週4日は2時間ほど自分のトレーニングをします。時には夜中1時を過ぎることもありますね(笑)。

 会員の皆さんの指導をさせていただく傍らで、自分自身もコーチに定期的にトレーニングを見てもらい指導していただいています。

ーー多忙な日々ですね。

 でも苦に思ったことはありません。それくらいトレーニングが好きなんだと思います。

カナダのプロコンテストにて 写真/本人提供カナダのプロコンテストにて 写真/本人提供この記事に関連する写真を見る
前編<筋肉の「プロ」と「アマ」、その違いとは? 世界3位になった山田朝美は「やめたほうがいい」と言われてもプロを選んだ>を読む


【プロフィール】
山田朝美 やまだ・あさみ 
日本人女性初の「IFBB エリートプロ」資格を持つボディフィットネスプロ。20代の時にダイエット目的でトレーニングを開始。2011年からパワーリフティングやベンチプレスの大会で頭角を現わし、2015年には「ミス21健康美大会」で総合優勝。2017年の「オールジャパン ミスボディフィットネス選手権」(158センチ以下級)で準優勝し、翌年の「アジア ボディビル&フィットネス選手権大会」ボディフィットネス部門オーバーオール(無差別級)3位。2018年にエリートプロカードを取得し、2019年にエリートプロが開催する「モントリオール プロショー」で3位。静岡県菊川市でスポーツジム「F-Class」を経営。

プロフィール

  • 武松佑季

    武松佑季 (たけまつ・ゆうき)

    雑誌ライター。1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。

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