「日本人は強い」ことを証明するために。アームレスリング世界王者が振り返る無差別級への挑戦や倒れるほどの減量 (4ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 田中亘●撮影photo by Tanaka Wataru

――これから実現したい夢はありますか?

小寺 カザフスタン、ウズベキスタンといった国などでは、小学校の体育の授業でアームレスリングが週2回くらいあるんです。日本でも、子どもの頃からアームレスリングをやる機会が増えたらいいなと思います。今はふたりともYouTubeチャンネルをやっていて、まだ反響があるとは言いがたいですが、これからもいろんな方面で競技を広めていきたいですね。

山田 私はアイドル、女優をしていた頃からすごい"いじめられっ子"だったんですが、自分を生かせることに出会って頑張ればここまでなれるということ。そして、私のような5人のママでも「夢は持っていいんだ」ということを伝えていきたいです。

 アームレスリングだけではなくて、「team☆spirits」という30歳前後の女性が格闘技に打ち込む集団も作っていたんですが、コロナ禍が落ち着いてきたので活動を再開しようと思っています。メンバーは徐々に増えてきていて、シングルマザーや、力は強いけどその力をどこで使えばいいかわからないといった方なども多いです。格闘技でもアームレスリングでもいいですが、何かに力を注げる舞台を作ってあげたいと思っています。

↓2人が伝授するアームレスリングのコツはこちら


【プロフィール】
■小寺弘士
1977年生まれ、和歌山出身。身長166cm、全日本選手権6階級優勝、世界大会-55kg級優勝、W杯2019日本人初優勝。

■山田よう子
1976年生まれ、東京都出身。女優・南田洋子の姪にあたる。身長155cm。全日本選手権13連覇、世界大会-45kg級、-52㎏級優勝。
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(取材協力:パーソナルトレーニングスタジオ Salus 目黒店

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