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ロコ・ソラーレの藤澤五月が「投げ直したい」と悔やむ北京五輪でのショット。「あの一投で勝敗が決まった」 (4ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by JMPA

「オリンピックのファイナルで勝つチームってきっと、平昌五輪の時の、男子のアメリカ代表のように勢いを持って(決勝戦に)入っていくか、『絶対に勝つ』という強い気持ちを持って挑むか、どっちかだと思うんです。今回の(男子金メダル、スウェーデン代表のニクラス・)エディンからも、(女子金メダル、イギリス代表のイブ・)ミュアヘッドからも、本当に勝ちたいという気持ちが伝わってきました。

 もちろん、私たちも勝ちたかったんですけれど、準決勝を勝って前回の結果を超えて、銀メダル以上が決まって......。満足はしていないんですけど、安心した部分はあったかもしれません。

 私は『ここまで来たら、勝っても負けてもどっちでもいい。そう思ったほうがいい結果になるかもしれないな』と思ったりしていて。勝ちへの強い気持ちという意味では、少なくともミュアヘッドには及ばなかったなと思っています。最初に触れた『もう一度、投げ直したい』というのも、決勝戦でのショットですね」

――どのショットですか。

「5エンド目の最後のショットです。当ててはいけない(狙ったストーンの外側の)ほうに当ててしまい、スチールされてしまって......。あとで振り返ると、あの一投で実質、勝敗が決まったショットではあったので、やっぱり『もう一度、投げたいなあ』と今でも思います」

――五輪シーズンということもあり、本当に長いシーズンになりましたが、最終戦となる日本選手権への抱負をお願いします。

「まずは全員が最後まで体調を崩すことなく、笑顔で日本選手権を終えることがチームとしての1番の目標です。そして、長いシーズンを支えてくれたたくさんの方に、私たちの試合を見て笑顔になってもらえるような大会にしたいなと思います!」

藤澤五月(ふじさわ・さつき)
1991年5月24日生まれ。北海道北見市生まれ。北京五輪の銀メダル獲得で、世界でも五指に入るスキップに。このオフにしたいことは「ゴルフ」。

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