Mリーグ今季MVP瑞原明奈、強さの秘密。「脳内のチームメイトから『鳴け!』って言われる」 (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 今季は7回トップで勝っているので、だいぶオモチャを買われましたね(笑)

「でも、1勝ごとにではなくて、5勝したらっていう約束なんで。それは今シーズンは果たせました。あとはMVPを獲ったら、またオモチャを買うという約束をしています」

---- MVPはレギュラーシーズンの個人スコアトップの選手に与えられるタイトルですが、瑞原選手は現在トップに立っています(※取材日はレギュラーシーズン終了前の2月21日)。ただ、2位以下には沢崎誠選手(KADOKAWAサクラナイツ/日本プロ麻雀連盟)、堀慎吾選手(KADOKAWAサクラナイツ/日本プロ麻雀協会)、滝沢和典選手(KONAMI麻雀格闘倶楽部/日本プロ麻雀連盟)、松ヶ瀬隆弥選手(EX風林火山/RMU)と錚々たる顔ぶれが並びます。MVPに向けた意気込みを教えてください。

「『MVP』と子どもたちに言ったのは、5勝の次の目標を立てるのが難しかったからで(笑)。私が平日夜という少し特殊な時間に仕事に出ていることで、子どもたちも多少は寂しい思いをしているので、それに対して『ごめんね』と『応援してくれてありがとう』の気持ちを込めたものなんですよね。

 もちろんMVPが獲れたら身に余る光栄ですし、言うまでもなくうれしいですが、変に意識しすぎず、常にチームファーストの精神を忘れずにいたいです」

---- 目標は優勝だと思うんですが、セミファイナル、ファイナルというポストシーズンに向けた抱負を教えてください。

「パイレーツは今年もファイナルに進めないと、来シーズンはルールでチーム編成を変えなきゃいけないんですね。だから必ずファイナルに残って、最後まで4人でしっかり戦い抜きたい気持ちがとても大きいです」

(第6回につづく)

【profile】
瑞原明奈(みずはら・あきな)
1986年11月19日生まれ、長崎県佐世保市出身。早稲田大学を卒業後に一般企業に就職するも、結婚をきっかけに退職。2014年に日本プロ麻雀協会でプロ雀士となる。翌年、妊娠・出産を経て、2017年に最高位戦日本プロ麻雀協会に移籍。2019年、Mリーグのドラフト会議にてU-NEXT Piratesから指名を受けてMリーガーとなる。

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