東城りおは小5で麻雀を覚えて20歳でプロ。Mリーガーになるために「決意の離婚」も経験した (2ページ目)
私は最初に協会(日本プロ麻雀協会)でプロになって、そこに1年いたんですけど、そのあとすぐに試験を受けて連盟(日本プロ麻雀連盟)に入り直して。そこから8年ほどプロとしてのキャリアがあるんですけど、自分のなかで実力がある程度ついたなと思ったのは、今かもしれないですね」
---- Mリーグへの加入が刺激になったということだと思うのですが、そのMリーグには初年度(2018年)から参戦していた可能性もあったと聞きました。
「そうなんですよ。でも、そのタイミングで結婚して長野へ引っ越すことが決まっていたので......」
---- 一度は見送ったMリーグに今季から加わった理由はなんですか?
「離婚です(笑)」
---- 記事にして大丈夫ですか?
「大丈夫ですよ。世の中的に離婚は不幸なイメージがありますけど、私の場合は前向きな解消なので。自分の『好きなこと』『やりたいこと』『やり残したこと』にたくさん気づいたから、それをやるための決意の離婚でしたね」
---- どういうことですか?
「結婚した最初の半年は所属団体の公式戦をお休みし、その後はコロナ禍になって対局がなくなってしまって。雀荘もないところだったし、家ではテレビのチャンネル権がなかったので、麻雀番組を見ることもできなくて。生活から麻雀というものが2年もなくなって、初めて自分のなかで麻雀が占める割合の高さに気づいたんですよね」
---- それで今は、水を得た魚のようなんですね。
「今の状況は、もう幸せですよ。結婚していた間に募った『麻雀がしたい』『Mリーグに出たい』という欲求を、全部Mリーグにぶつけることができているので」
---- そのMリーグにドラフトで指名された時の心境を教えてください。
「うれしかったですよね。初年度に指名されたかもしれないMリーグに、こうして参加するチャンスをもらえたので。ただ、長野にいた頃は麻雀番組を見ることもなかったので、実際に開幕するまではMリーグでどう打てばいいのか不安でした」
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