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Mリーガー高宮まりは「だめんず・うぉ〜か〜」でプロ雀士という仕事を知った。実際の麻雀もバイトの募集がきっかけだった (2ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- その真面目な女子高生がどうやって実際の麻雀と出会ったのですか?

「真面目だったかどうかはわからないですけどね(笑)。最初は20歳を過ぎた頃にネット麻雀で覚えて。その1カ月後くらいにバイトを探していたら、麻雀店が募集していたので、『ここでバイトしたら麻雀のルールも覚えられて一石二鳥だな』っていう軽い気持ちで働き始めたんですよね」

---- 当時は雀荘にどんなイメージを持っていたんですか?

「怖いとか怪しいとかは全然なくて。お気に入りのマンガを描く先生方が好きな麻雀を打つ場所、くらいの感じでしたね(笑)」

---- そこが麻雀プロへの入り口でもあったわけですね。

「その雀荘にプロ雀士の方がいて、私もプロになりたいなぁと思って。働きだして半年後くらいにプロテストを受けて、22歳になる年にプロ雀士になりました。こうして振り返るとトントン拍子にプロになったように聞こえますけど、当時の日本プロ麻雀連盟のプロテストは筆記、面接、実技のあとに半年の研修期間を経て最終試験だったので、合格が決まるまではすごく不安だったのを覚えています」

---- そこまで麻雀にハマった理由はなんだったのですか?

「うーん、なんだろう。勝負が好きというよりは、新しい何かを知るのが好きで。それで麻雀に夢中になった感じでしたね」

---- プロ雀士になってからは順調だったのですか?

「2010年にプロになって、当初は少しずつ麻雀が強くなればいいなぁくらいに思っていたんですよね。それがテレビ対局などにすぐ呼んでいただいたりしたので、早々に麻雀の世界にどっぷり浸かった感じでした。それからの日々を振り返れば、あっという間な感じです」

---- 2018年にMリーガーになりますが、プロ雀士としての最初の飛躍はいつでしたか?

「女流モンド杯で初優勝したのが、最初の転機だったと思います」

 女流モンド杯とは、テレビ対局の最高峰リーグである『モンド麻雀プロリーグ』のタイトルのひとつ。女流プロによる『女流モンド杯』、50歳未満の男性プロ雀士による『モンド杯』、50歳以上の男性プロ雀士による『名人戦』がある。3つのカテゴリの優勝者は、『モンド王座決定戦』で前年度モンド王座決定戦の優勝者を交えて年間チャンピオンを争う。

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