ISSEIがパリ五輪で目指すのは金以上のやばい存在。「多くの金メダリストがいる中で一番目立つ」
パリ五輪で採用されるブレイクダンスの強化指定選手に選ばれたISSEI 日本人初にして、史上最年少の19歳で「Red Bull BC One World Final」で優勝するなど、世界の頂点に5度立っているブレイクダンサーのISSEI(イッセイ)。彼はパリ五輪で正式採用された新競技「ブレイクダンス」で、日本の強化指定選手に選ばれている。
Dリーグに参戦しているKOSÉ 8ROCKS(※)のディレクター兼ダンサーとして活躍する傍ら、パリ五輪への出場を目指すISSEI。金メダルも期待される彼に、パリ五輪への思いを聞いた。
※有名ブレイクダンスチームからメンバーを集めたDリーグ唯一のブレイクダンスチーム
「僕が出場できたら、全力で金メダルを狙います。今Dリーグに参戦している目的もブレイキン(ブレイクダンス)を広めたいという思いがあるのですが、僕がオリンピックを目指しているのは、それが一番強いですね。
Dリーグの認知度はまだまだだと思っているんですが、オリンピックは知らない人がいないと思うんです。そこでブレイキンが採用されたこと自体が、本当にすごいことだと思っています。パリ五輪を通して、ブレイキンを始める人が増えてほしいなと思っています」
パリ五輪での目標を金メダルにおいて日々技を磨くISSEI。しかし彼の目標はさらに上にあるようだ。
「僕は金メダルを目指していますが、金メダル以上の、『めちゃめちゃやばかった』という存在を目指しています。多くの金メダリストがいる中で一番目立つ金。テレビのニュースで言えばトップニュース、雑誌でいえば表紙を飾る選手ですね。
パリ五輪が終わった時に、大会を象徴するシーンで必ず僕が使われるように、今は頑張っています。それから僕はまだ24歳なので、今後も採用されるのであれば、7年後のロス五輪も視野に入れたいと思っているんですよ。本当にチャンスだと思っているんです」
五輪で行なわれるあらゆるスポーツの中で、最も注目を集める選手になるためには相当なインパクトを与えなくてはいけない。その自信はこれまで5度世界の頂点に立ったという実績から来るのだろう。ISSEIはそれを達成するために今大切なことをこう答えた。
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