白鵬が明かしたケガへの不安と
横綱としての覚悟「若手力士の壁になる」 (3ページ目)
体にさまざまな不安を抱えながらも、私が前進できるのは「(将来ある)若手力士の"壁"になってやろう」という強い思いがあるからです。
実際、関脇・朝乃山、小結・阿炎など、次の大関、横綱を狙える逸材が次々に頭角を現しています。とくに、昨年の夏場所(5月場所)で平幕優勝を果たした朝乃山のことは、2年前から注目していました。
というのも、私と相撲の型が似ているんですよね。貪欲に稽古して、上を目指していってほしいと思います。
さて、いよいよ初場所(1月場所)が始まります。前頭5枚目と番付を上げた炎鵬の活躍も楽しみですが、私も万全の態勢が整っています。横綱として、その仕事を全うしたいと思います。
その後、2月には私の主催している少年相撲大会『白鵬杯』が開催されます。今年で10回目を迎えるこの大会は、日本のみならず、相撲を愛する少年たちが世界各国からやって来て、熱戦を繰り広げます。彼らの一生懸命な姿には、いつも心を打たれます。
幕内の阿武咲のように、この大会に出場した少年が成長。幕内の土俵で活躍していることは、本当にうれしい限りです。
そうした少年たちの「夢」を育む手伝いが少しでもできればと思っていますが、彼らに負けず、私もたくさんの「夢」を抱いて、これからも前へ、前へと突き進んでいきたいと思っています。
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