2019.07.10

強い日本にうれしい悲鳴。
バド女子ダブルスの五輪出場枠争いが熾烈だ

  • 平野貴也●取材・文 text by Hirano Takaya
  • photo by Getty Images

 バドミントンの東京五輪出場権争いが、いよいよ本格化する。

 五輪出場権は、今年4月29日から1年間に稼いだ世界ランキングのポイント(ポイントの高い10大会分の合計)から算出される2020年4月26日までのランキングによって決まる。7月5日、富山県高岡市でフィジカル強化合宿を行なっていた日本代表の朴柱奉(パク・ジュボン)ヘッドコーチが「今年の後半、7月から12月までの遠征の結果で、東京五輪のメンバーは80%くらい決まる」と話したとおり、今夏から冬までがひとつのヤマ場だ。8月には、最も大きなポイントが設定されている世界選手権(スイス)も控えている。

現在、世界ランク1位の松本麻佑(後)・永原和可那ペア 日本勢で最も注目されるのは、女子ダブルスだ。かつてないハイレベルな出場権争いが展開されている。五輪には世界ランク上位16組が出場。ただし、同国勢の出場には制限があり、8位以内の選手がいる場合のみ2組までと定められている。日本勢は世界ランク上位ペアが多く、2枠獲得が濃厚だが、7月9日更新の最新世界ランクで1位から3位までを独占している状況。つまり、2枠を奪い合わなくてはならない。

 注目される3組は、それぞれに異なる特徴を持つ。現在の世界1位は、松本麻佑、永原和可那菜組(北都銀行)。同学年で23歳の道産子ペアだ。ともに170センチを超える長身で、打点の高さを生かした連続強打が持ち味。昨年の世界選手権に繰り上げで日本の4番手として出場し、初優勝を飾って一気に台頭した。

 従来は永原が前衛、より長身の松本が後衛だったが、松本がネット前で相手にプレッシャーをかけるスタイルも定着しつつある。得意の連続攻撃は、相手に対策を練られるようになっているが、松本は「連続攻撃をさせてもらえず、振り回されてしまう。守備から攻めて、すぐに攻撃に戻せるようにしたい」と改善策を話した。その対応力を身につけられるかがポイントだ。