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桃田もフクヒロも。バドミントン
S/Jリーグは世界ランク上位対決の連続 (3ページ目)

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • photo by Chiba Itaru/AFLO

 ただし、1212日から16日までは、ワールドツアーファイナル2018(中国・広州)が予定されている。BWFワールドツアーの年間ポイント獲得上位者によって争われる年間世界一決定戦で、NTTからは桃田、ユニシスからは遠藤/渡辺が出場。両チームの監督は、コンディションに配慮しながらの選手起用に頭を悩ませるだろう。

 Sブロックは、前年優勝のトナミ運輸と4位の日立情報通信エンジニアリングが軸か。ことにWR3位の園田啓悟/嘉村健士、9位の西本拳太と、単複に強力なエースのいるトナミがここをトップ通過しそう。

 女子のSブロックでは初日に、前年優勝の日本ユニシスと岐阜トリッキーパンダース(トリパン)が対戦する。トリパンは日本リーグからの昇格組だが、現在WR1位のフクヒロが再春館製薬所から移籍。トリパンは翌日も、前年4位のヨネックスとの対戦が組まれており、台風の目になるかもしれない。

 Jブロックは世界チャンピオンのナガマツ、さらにWR6位の米元小春/田中志穂と、強力なダブルス2枚を持つ北都銀行が強く、前年2位から悲願の初優勝へどう船出するか。

 また、フクヒロの抜けた再春館製薬所だが、シングルスにWR2位の山口茜、さらにダブルスにも14位の成長株・志田千陽/松山奈未がおり、1223日の北都銀行戦が大きな山になりそうだ。

 なんといっても、世界トップクラスの対戦が見られるのがS/Jリーグの魅力だ。たとえばフクヒロとタカマツならばWR1、2位の激突だし、ナガマツとフクヒロなら、世界選手権決勝の再現というよだれの出るような顔合わせになる。今季スタートした卓球のTリーグも世界水準の対戦があるが、昨年のS/Jリーグは最大で5500人、1会場平均で2355人を動員と、集客数ではいまのところ、バドミントンに軍配が上がる。

 ただ、卓球の1マッチの平均所要時間が40分弱なのに対して、バドミントンはとくに女子の場合、1試合1時間超もざらだ。3マッチとなると4時間超えもめずらしくなく、そのあたりは覚悟した方がいいかもしれない。

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