2018.12.08

桃田もフクヒロも。バドミントン
S/Jリーグは世界ランク上位対決の連続

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • photo by Chiba Itaru/AFLO

 いやはや、バドミントンが熱い。

 12月1日に終了した全日本総合選手権は、当日券が売り切れる盛況ぶり。NHKは男女単複、混合複と、すべての決勝を中継する熱の入りようで、見るスポーツとしてある程度定着したようだ。

現在、女子ダブルス世界ランク1位の福島由紀(写真左)、廣田彩花のフクヒロペア 各民放のスポーツニュースも連日かなりの時間を割き、取材陣もプレスルームが満席になるほど詰めかけ……これが30年前なら、日本最高峰の大会でも、取材陣はわれわれ専門誌と通信社くらい。結果といえば、一般紙の片隅に決勝のスコアが素っ気なく載る程度だった。

 競技のメジャー化は日本バドミントン界の悲願。なにをもってメジャーというかは意見の分かれるところだが、こと注目度に関しては、かつての比じゃないと言っていい。

 それもこれも近年、日本のバドミントンが強いからだ。2016年、リオ五輪でのタカマツこと高橋礼華/松友美佐紀ペアの金メダル獲得に続き、17年は世界選手権で女子シングルスの奥原希望が優勝、女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花(フクヒロ)が準優勝。

 そして今年の世界選手権では、男子シングルスの桃田賢斗、女子ダブルスの永原和可那/松本麻佑(ナガマツ)が優勝、おまけに、女子団体のユーバー杯も優勝と、毎年世界一に輝いている。世界ランキング(WR)を見ると、男子シングルス1位の桃田、女子ダブルス1位のフクヒロを筆頭に、各種目とも日本勢がトップ10にぞろぞろいるのだ。

 ことに女子ダブルスなどはフクヒロ、タカマツ、ナガマツが3位までを独占し、10位までに5ペアがランクインする隆盛ぶり。いまや日本は、バドミントン王国といってもいいのである。

 そして今週末からは、国内の男女トップ10チームによる団体戦、S/Jリーグが開幕する。1979年、男女各5チームで創設された日本リーグは、その後、6チーム、8チームと規模が拡大し、2016年には「BADMINTONの競技発展を担うべく、前身の日本リーグの意思を受け継ぎ新たな価値創出を目指し、競技力向上と普及に努めていく」ことを理念に、S/Jリーグという名称に衣替えした。S/Jとは「スマッシュ」「スピード」「シャトル」のS、バドミントンのスピード感を表す「/(スラッシュ)」とJAPANの「J」を組み合わせたものだ。