ボルダリング新女王、21歳の野中生萌が語る「メンタル面の変化」 (3ページ目)
「楽しんで勝つ」。簡単なようだが、勝負がかかるプレッシャーのなかで、カラッと明るくそう言えるのが、彼女の強さなのかもしれない。
最後まで年間優勝を争い、ミュンヘン大会で3位となった29歳の野口は、若き新女王についてこう語っている。
「初戦からずっとすごい僅差で争ってきた仲ですし、最終戦に年間(チャンピオン)がかかってなかったら、ここまで頑張れなかったと思うので、最後まで頑張れたのは生萌のおかげだなと思います。年間を取れなかったのは悔しい部分もあるんですけど、最終戦まで、どの大会もベストを尽くせたと思っていますし、私の調子が悪かったというよりは、最後に生萌がすごく強かったと思いました。その強さは普段から肌身で感じていますし、一緒に決勝で戦いたいとか、年間争いしたいという気持ちが、(自分を)引っ張ってくれたと思います」
2人を追うように、16歳の伊藤ふたばら、若手もぐいぐいと成長している日本のスポーツクライミング界。今後も彼女たちの成長から目が離せない。
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