2018.03.17

髙木美帆、多忙なメダリスト生活のなか
「スケートの女王」戴冠も果たす

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AFLO

 平昌五輪の1500mではトップに0秒20差という数字を見て「金メダルを逃したという実感が湧いてきて悔しかった」と涙を流した髙木美帆(日体大助手)。その悔しさを胸に臨んだ髙木の最後の種目、チームパシュートでは6周中3周半を先頭で引っ張る大車輪の活躍を見せた。

世界オールラウンド選手権でオランダ勢を抑えて初優勝を果たした、髙木美帆「コースサイドでヨハン・デヴィッドコーチがガッツポーズをしているのを見て『いけてるんだ』と思った。それに、まったく脚が止まることなくさらに前へ、前へという強い気持ちで滑ることができたかなと思う。ゴールの瞬間は『オランダに勝てた!』という気持ちが強かったですね。

 チームで金というのを掲げてやってきたので、『やったぞーっ!』という思いがガッツポーズになったと思います。最後のチームパシュートで渾身のガッツポーズを出すことができてスッキリしました」

 髙木はそう言って笑顔で平昌五輪を終えた。

 帰国後はメダリストとしてテレビ出演など忙しい時間を過ごしていたが、シーズンが残る中で、まだ燃え尽きてはいなかった。3月9日から11日までオランダのアムステルダムで行なわれた世界オールラウンドスピードスケート選手権(世界選手権)で、2年連続7回目の優勝を狙っていた地元オランダのイレイン・ブストを抑え、アジア人初の総合優勝を果たした。