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カーリング女子。マナーを知らぬ
韓国ファンが、逆に日本の勝利を呼ぶ (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by JMPA

 戦術と並んで、ポイントとなるのはメンタル面だ。

 韓国は冬季五輪初開催ということもあって、地元観客の大半がカーリングの詳しいルールを知らない。そのため、対戦相手を慮(おもんばか)るカーリングの基本的なマナーを無視して、相手のミスに対しても大喜びしてくる。

 ただその点は、日本もラウンドロビンで経験済み。吉田知那美などは、「逆に清々しかった」とコメントしていたほどなので、心配はいらないだろう。

 むしろ、それが日本にとって、追い風になるかもしれない。

 ラウンドロビンで日本が韓国を破った翌2月16日発行の現地スポーツ紙『スポーツソウル』には韓国のサード、キム・ギョンエのこんなコメントが載っていた。

「日本戦のときは、何がなんでも勝たないといけないという思いで無理なショットが出た」

 ここまで、日本のショット率は全員が80%を割っていて、チームの平均が75%。一方、韓国は全員が80%前後のショット率を誇り、チームの平均も79%と、日本よりも上だ。

 しかし、ラウンドロビンの日韓戦に限ると、韓国のセカンドからスキップまでの3選手のショット率は60%台。著しくショットの精度を落としている。

 日本を意識するあまりか、普段以上に気持ちがたかぶって、体に力が入りすぎてしまうのかもしれない。

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