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強いぞ、スマイルジャパン。
「強豪に全勝」の力は五輪でも炸裂するか (3ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao 築田純●撮影 photo by Tsukida Jun

「12月のときは、あまり自分たちがいい状態ではなく、最終的に延長で負けてしまいました。4年前は確かにほとんど攻めることができませんでしたが、いまは五分五分に戦えます。スウェーデンは大柄な選手が多いですが、日本のリンクを動き回るアイスホッケーをやれば、勝てるチャンスはある。1次リーグ突破は最低ラインです」(FW浮田留衣/21歳、ダイシン)

 姉のDF床亜矢可(とこあやか/23歳、SEIBUプリンセスラビッツ)とともに、姉妹での出場となるFW床秦留可(とこはるか/20歳、SEIBUプリンセスラビッツ)には、チャンスメーカーとしての期待がかかる。久保、浮田と上位セットで起用されるラインは、最も得点が期待できるともいえるが、壮行試合の4試合では「チャンスを決め切れなかった」と悔しさを覗かせた。

「チームは4連勝しましたが、私自身は(3試合の出場で2つのアシストはあったが)チャンスを決め切れない場面があった。今日(チェコとの第2戦)も、序盤にリードはできましたが、GKが替わった2ピリ以降はなかなか得点できなかった。

 平昌で対戦するチームのGKはみんな大きくてうまいので、チャンスを確実に決めないと。守備はある程度、固まってきたので、平昌ではパワープレー(数的優位)の状況など、決めないといけないときに、いかに確実に決められるかが重要になってくると思います」

 決勝トーナメントに進むためには初戦のスウェーデンで勢いをつけたいが、山中監督は、そのためにもロースコアの展開に持ち込みたいと話す。

「勝つためには簡単に失点しないこと。ロースコアに持ち込めればチャンスはある。あとはパワープレー、速攻でいかに得点を決め切れるか」

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