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SC軽井沢が「超攻撃的カーリング」に回帰。
2月には世界を驚かせる (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

「自分たちのカーリングでない週や、強く攻めにいかなかったゲームもあった」

 サードの清水徹郎はそう振り返ったが、それも長い遠征でさまざまなことを試した中のひとつだ。遠征序盤は戦術面において、彼らの身上である攻めのカーリングをあえて封印したゲームも少なくなかった。

 リードの両角公佑(もろずみ・こうすけ)が語る。

「今季は、JD(※日本カーリング協会専任のナショナルコーチ、リンド・ジェームス氏の愛称)と、入念なミーティングができたのがよかったですね。彼は『あくまでオプションだけど......』としっかり前置きしたうえで、『こんな戦術もあるんじゃないか。こんなショットセレクションはどうだろう』といった提案や意見を出してくれた。どれも非常にきちんとした意見なので、僕らも納得して、(長期遠征)序盤の数週間は攻めというよりも、手堅いカーリングを試みたんです」

 SC軽井沢はクラブ結成当時から、両角友が言う「リスクよりもその後のメリットを考えた(カーリング)、カナダ遠征で出会う強豪のような」スタイルにこだわって、見ていて面白い"攻めのカーリング"を旗印にしてきた。それを一度、この長期合宿で見直した。

 両角公は続ける。

「普段が7対3で攻めなら、その(遠征序盤の)ときは6対4、5対5くらい(の比率)だったかもしれません。それによって、ゲームの内容は向上したのですが、勝ち切れない部分も残った。ランキング下位のチームにはしっかり勝てるんですけど、格上のチームに番狂わせ的な勝利は望めない感覚に陥ったんです」

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