カーリング世界選手権出場を逃した「氷上のゴミ」。LS北見に今必要なもの (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro



PACCでは3位に終わったLS北見PACCでは3位に終わったLS北見 見逃せないのは、やはり世界選手権出場を逃す遠因となった、予選リーグ・中国戦でのアクシデントだ。中国のスキップ・王氷玉が満面の笑みで「ラッキーだった」と言い、LS北見の藤澤は少し目を赤くして「バッド・ラック」と語ったが、単なる運・不運で片付けてしまっていいのだろうか。

 もちろん、ゴミが落ちていたことは、このうえない不運だ。しかし、スイーパーには次に投げるショットのライン上を、あらかじめブラシでクリーンにしておいて、そのようなアクシデントに備える役割がある。ましてや、勝負を決めるラストショットとなれば、その任務は重要になってくる。

 このショットの前、鈴木と吉田夕は確かにその仕事をまっとうしていた。だが、それでもゴミを噛んでしまったということは、厳しい言い方になるが、結果としては「不十分だった」としか言いようがない。

 しばらく使っていないラインの場合、特に念入りにクリーンナップする必要があった。そのことを、ストーンを投げる藤澤も、それをハウス内で待つ吉田知も、チームとして共有し、再度確認してもよかっただろう。

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