【月刊・白鵬】横綱が語る、
豪栄道の魅力「男が惚れる男」 (2ページ目)
ところが、今回の休場中はやや過酷な時間を過ごしていました。秋場所から始まってすぐに足の指を手術。他の負傷部分も慎重に検査して、1日でも早いケガの回復に全力を注ぎました。そして、たぶん力士としては初めてのことでしょうが、3日間の断食にも挑戦しました。
「食事も力士の仕事」と言われるほど、「食」は力士の大きな部分を占めていますが、休場中という身でいったん体をクリアにして、もう一度出直すためには、そうした思い切ったことも必要だと思ったからです。
最近では、一般の人がチャレンジできる、いわゆる『断食道場』と呼ばれる施設もあるそうですね。そういう場所だと、規定のジュースを飲んだり、自由時間は近くの高原を散歩したりという気分転換もできるそうですが、私の場合は都内のある場所にこもって、飲めるのは水のみという、ちょっとハードなものに挑みました。
確かに、1日目、2日目はきつかったですね......。でも3日目にもなると、だんだん清々しい気分になってくるというか、体も、頭も目覚めていくような気持ちになっていきました。不思議なものですね。
断食を終えて体重を測ったら、10kgほど減って147kgでした。実際、ひと回り細くなった感じがしましたね。あと、周囲の人からも「顔がすべすべになったんじゃない?」と言われたのですが、肌の調子がよくなったことを実感しました。
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