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Jに2100億円投入のダ・ゾーン、
「ベイスターズでも実験しますよ」 (4ページ目)

  • 石塚 隆●文 text by Ishiduka Takashi

――世代によっては小さなスマホでスポーツを観戦することに馴染めない場合もあります。今後、5年後10年後、試聴スタイルというのはどのように変わっていくと思いますか。

「日本は他の先進国と同じようにほとんどの人がネットに繋がっています。しかも、いろいろなデバイスを利用している。DAZNでは、この世代はタブレットで、この世代はテレビで見たがるだろうな、といった考え方はしておらず、どの世代であっても、どのデバイスであっても、最適な形でコンテンツを見てもらうことが大切だと思っています。

 またDAZNは、テレビでの視聴にも力を入れていて、ソニーやパナソニック、LGといったテレビメーカーと直接的なつながりを持っていて、今後は他メーカーとの関係も増やしていく計画です。

 リモコンにDAZNのチャンネルを加えたり、スマートテレビを選択できるようなボタンを付けてもらうように話しているんです。

 DAZNは、スポーツファンの方々にスポーツの見方を変えましょうとは言いません。ソファーでビールを飲みながらテレビを見たい人はそのまま見続ければ結構ですし、スマホでこと足りる人はそれで構わない。好きなようにスポーツを楽しんでもらえれば、それで本望です」

 約40分の取材だったが、CEOジェームズ・ラシュトン氏の話は尽きることはなかった。ひと足早く、ドラマなどはネット視聴が定着し、オンデマンド放送が支持を得ていたが、このDAZNのサービス開始を皮切りに、スポーツ中継にもその波がやってきそうだ。

 あらゆる国の、あらゆる種目のスポーツがより身近になり、迫力ある映像で、より緻密なデータも含めて、番組が提供される。スポーツファンは、眠れぬ夜がますます増えるかもしれない。

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